東京都

APT WomenAcceleration Program in Tokyo for Women
東京都女性ベンチャー成長促進事業APT Women運営事務局03‒6213‒2000

海外展開ストーリー

大量生産、大量消費に疑問。次世代の消費スタイルで人を幸せにするブランドをつくる 大量生産、大量消費に疑問。次世代の消費スタイルで人を幸せにするブランドをつくる

最高級のエチオピアシープスキン(羊革)をつかったラグジュアリ―ブランドを立ち上げ、現地で生産し日本で販売をするandu amet(アンドゥアメット)の鮫島弘子さん。APT Womenを通じて、自身のブランドの価値を再発見したという。「次世代のラグジュアリーブランドをつくりたい」と凛とした力強い眼差しで前進し続ける。

自身のスキルを客観視して、
起業のタイミングを見極める

20代のころ青年海外協力隊でデザイナーとしてエチオピアとガーナに赴任、その後外資系ブランドのマーケティングを経て2012年に起業しました。協力隊を終えてすぐに起業しようと考えたこともありましたが、自分にはヒジネススキルが足りないと感じ必要なことを学ぶため一旦企業に就職しました。よく誤解を受けるのですが、私は「国際協力や途上国支援がしたい」という目的でだけで会社を立ち上げたわけではありません。最高品質のエチオピアシープスキンを使った製品を通じて、大量にものや情報があふれる日本の人々にも新しい価値を提供したい、ものと一緒に幸せを届けたいという思いから起業したのです。その強い思いがあったからこそ、将来の目標と自分のスキルを一度冷静に照らし合わせてみると、その時点でやるべきことが次第に見えてくるのだと思います。

ダイナミックで自由なビジネスを

APT Womenのシリコンバレー派遣を通じて、自身のビジネスに対する考え方や価値観が大きく変わりました。私たちは素材調達など事業におけるすべての工程で、社会や環境に配慮することを目指しています。しかし日本で「フェアトレード」や「エシカル」というと周囲からの反応が悪く、表にはあまり出さないようにしていたのです。一方シリコンバレーで最も求められたのは、商品の品質以上に事業の社会的意義。ミッションを重視してから利益を追求するスタンスに、とても感銘をうけました。またデザイナー、アーティスト気質の強い自分は、経営者としては足りない部分がとても多いと感じていましたが、欠点よりも長所をいかし、よりダイナミックで自由なビジネスをしようと決意を新たにすることができました。

いつもと違う場所に身を置く

favoriteいつもと違う場所に身を置く

開発途上国で貧困克服の取り組みに投資する非営利組織アキュメン・ファンドのCEO、ジャクリン・ノヴォグラッツ氏の言葉を大事にしています。「夢を追うリスクより、追わないリスクの方が大きい。人生とは自分よりも大きなものを追い求めること。そこに自由がある」。実は私が起業する直前に講演会でご本人にお会いすることができました。あの時彼女に背中を押されたおかげで、大きな一歩を踏み出せたのだと思います。

いつもと違う場所に身を置くとインスピレーションが沸くので、気分転換に旅に出ることが多いです!若いころからアフリカや中東など日本とは全くことなる文化や自然の土地に惹かれ、行っていたのですが、今ごろヨーロッパやアメリカのおもしろさに気づいています!(笑)

次世代のラグジュアリーブランド 次世代のラグジュアリーブランド

次世代のラグジュアリーブランドをつくる

国内外でデザイナーとして長く働いてきた経験から、現在のものづくりにおける大量生産・大量消費のモデルに疑問を感じるようになりました。自分は「すでに口紅を20個持っている人に21個目を売る仕事」ではなく「使う人が心から幸せだと感じる一生ものを売る仕事」がしたい。大量に同じような商品を買う人は、それらの質や自分自身に満足していない場合が多いのだと思います。だからこそ作り手の想いやストーリーを込めた高品質な製品は「次世代のラグジュアリー」になりえると信じているのです。これからも使う人に幸せになって欲しいという気持ちを込めて、エチオピアの自然や文化をデザインに取り入れた商品を丁寧に作って販売していきたいと思います。

message起業家への応援メッセージ

思いついたことややりたいことに対して、積極的に挑戦できる楽しさを味わえるのが起業家の醍醐味です。さらにアフリカなどの途上国でビジネスをしていると「何もないからこそなんでもできる!」と不思議と前向きな気持ちになります。私はAPT Womenに参加したことで、自分が理想とするラグジュアリーブランドの展開に向けて、様々な方から貴重なアドバイスをいただくことができました。経営者は孤独なことも多いですが、一緒に前を向ける大切な仲間もできます。ぜひみなさんも勇気を出して挑戦してみてください。

鮫島 弘子 氏

株式会社andu amet 代表取締役鮫島 弘子 氏

東京都出身。国内メーカーにデザイナーとして勤務後、2002年から青年海外協力隊としてエチオピアとガーナに3年ほど赴任。帰国後外資系ブランドのマーケティング担当を経て、2012年にandu amet(アンドゥアメット)を設立。 2018年に初の直営店を表参道にオープン。

現在、アクセラレーションプログラムの参加者を募集しています

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