APT Women ACCELERATION PROGRAM IN TOKYO FOR WOMEN

受講生

AtukoSvet 堺敦子

AtukoSvet堺敦子

「年齢・性別関係ないオシャレを!」のKawaii系異装服

AtukoSvet(アツコスヴェト)の事業内容について教えてください。

AtukoSvetは、年齢や性別に関係なく自分が好きなことを心から楽しむ人生にしてほしいという思いのもと、女装が好きな男性(女装男子さん)をメインターゲットとして、コスプレ寄りのKawaiiテイストのお洋服の制作・販売を行っています。私自身、「Hikari-green」という名前で17年間コスプレイヤーとして活動しており、ブランド名でもある「AtukoSvet」は、私の名前である「アツコ」と、私のコスプレイヤー名である「Hikari」をロシア語で表した「スヴェト」が由来になっています。

40代女装男子さんをモデルに起用し、2作のお洋服を販売したところ、全国から多くのご注文をいただきました。2017年10月にブランド設立と同時に立ち上げたブランドTwitterは半年で早くも約3,000人のフォロワーを獲得しています。女装男子さんの潜在的なニーズは高く、市場開拓の余地が大きいと考えています。

現在社会では、女装することに罪悪感を抱く女装男子さんがたくさんいます。しかし私が大好きなコスプレも、10年前は世間で殆ど理解されていなかったにも関わらず、昨今ではクールジャパンとして注目を集めています。同様に、女装も10年後には「クールな文化」となっているかもしれないです。

時代の急激な変化により世の中の価値観はどんどん変わっていくので、現在の世の中における周囲からの評価や価値観に縛られず、好きな事を心から楽しむ世界の一助になれば…というのがこのブランドに込めた思いです。

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起業のきっかけを教えてください。

私は新卒から日系・外資の金融機関で計10年機関投資家をやっており、NYでも働いていました。一方で17年間コスプレを続け、コスプレInstagramは、現在1万4千人近い世界のフォロワーがいます。私は小中学生の頃に手術が必要な病気を患い、いじめられて苦しんでいる時期がありました。ですが、16歳の時に初めて参加したコスプレイベントで、別のコスプレイヤーから「かわいいね」と声をかけられ、これを機に、自信を取り戻すことができました。年月を経て自分自身を見つめ直した結果、金融よりもコスプレの世界が好きだと改めて自覚したため、あっという間の人生、好きなことを仕事にしてみたいと思ったため、起業に至りました。より多くの方に「周りが何と言おうと、自分らしく好きなことを楽しんでほしい」という思いがあります。

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今後の展望を教えてください。

お洋服で人を区別して線を引くのではなく、逆にお洋服で自分を自由にして楽しんで欲しいと言う思いで、女装男子さんに限らず、色々な方々が年齢性別関係なく好きな事を楽しむ社会の一助となりつつ、積極的に世界に出たいです。
また、私自身もコスプレイヤーとしてクールジャパンを発信したいです。私は金融業界で10年ファンドマネジャーとして働き、GDP等の様々なマクロ・ミクロの経済観点において、日本が伸び悩んでいる状況を見てきました。既に他国に負けている産業もある中で、アニメ・コスプレ等のサブカルチャーは日本が世界に誇る誇り高き輸出文化です。コスプレイヤーとして世界各国のイベントにより多く出向き、得意の英語と絶対音感で培ったロシア語・インドネシア語を活かして日本のすばらしさを世界に伝えていくつもりです。

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インタビュー動画