APT Women ACCELERATION PROGRAM IN TOKYO FOR WOMEN

受講生

abc family株式会社 南中花子

abc family株式会社南中花子

理学療法士向けリハビリメニュー作成ツールサービス

abc family株式会社が手掛ける理学療法士向けリハビリメニュー作成ツールサービスについて教えてください。

abc family株式会社では、高齢化が進む日本で「介護の時間を減らす」ということを目的として、介護に関わる専門家の業務を効率化するインターネットサービスを提供しています。

弊社の創業事業として取り組んでいることは、リハビリの専門家である理学療法士が作る患者さんの自主トレーニングメニュー表を簡単に作成できる「はつらつ」というサービスです。
多くの理学療法士にヒアリングのご協力をいただいたところ、自主トレーニングメニュー表を作成するのに、業務時間外に自宅で作業したりと、多くの時間を割いているということが分かりました。

そこで理学療法士が患者さんに向き合う時間を増やすために、インターネット関連技術を活用し、解決できることだと思い開発に至りました。

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また弊社の製品は、自主トレーニング表を簡単に作成する機能だけでは終わりません。
平成30年度介護報酬改定では、ご高齢者がその人らしく暮らせる「自立支援」が重要視されています。

「はつらつ」では、患者さんの自立支援を念頭においた個別機能訓練加算という介護報酬を申請するために必要な書類を簡単に出力できる機能を開発しています。

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起業のきっかけを教えてください。

起業のきっかけは、父親です。わたしの父は、わたしが高校生の時に脳梗塞になってしまいました。

一家の大黒柱であるたくましい父が、廊下で倒れている姿を見た時は、高校生の自分からするとつらいものでした。

その時に自分自身で自立し、家族もサポートできるようなことは何かを考え、将来起業しようと決意しました。

それから数年が経ち、わたしは今、起業のスタート地点に立っています。
社会人になってからは、エンジニアとして携わった経験を踏まえ、得意分野であるインターネット関連技術を活用し、自分自身の根本的な課題であった介護を解決するために、何ができるのかを日々追求しています。

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今後の展望を教えてください。

今年(2018年)12月にサービスをローンチする予定で、開発と事前登録を進めています。
今後は、疾患を抱えた患者さんがリハビリを楽しく続けることができる取り組みをオンラインやオフラインも含めて力を入れていきたいです。

事業拡大という面では、国内の方に受け入れられる身近なソフトウェアとなり、その後は海外へ展開していきたいと思います。

少子高齢化とは日本を含む東アジアが先に始まり、次に世界の多くの方が近しい悩みを抱える現象でもあります。

介護に関わる1人でも多くの専門家の業務を効率化し、ご家族や患者さん自身の負担を減らすことで、人生の質を向上できるようなサービスを作ることに貢献できるよう、多くの方に我々の製品を知って頂きたいと思います。

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