APT Women ACCELERATION PROGRAM IN TOKYO FOR WOMEN

受講生

STR企画 石嶋瑞穂

STR企画石嶋瑞穂

病児・障害児を対象にしたお見舞いギフトECサイトの運営

STR企画が手掛ける病児・障害児を対象にしたお見舞いギフトECサイトの運営について教えてください。

STR企画が運営しているマミーズアワーズショップは、小児がんや心臓疾患など、長期入院療養が必要なお子様や家族に向けた「お見舞い品」の販売を行なっています。また、売り上げの一部を、家族や兄弟が利用できる療養施設に寄付しています。

病院で息子に付き添いをしながらサイトを立ち上げたので、製品のモニターは当時病院に入院していた子どもたちですし、アイデアを色々もらったりしたのも同時期に入院していたお母さんたちです。

1年間の入院付き添いの中で、息子の治療とともに置かれている状況や心情が徐々に変化していき、私にも色々な気づきがありました。

はじめは市販化されていないカテーテルカバーと脱毛した際の小児用ケアキャップのみを当事者向けに取り扱っていたのですが、息子の退院後、今までいたコミュニティからの孤立感のようなものを親である私が感じたことで、「この特殊なアイテムは、子どもの長期入院療養という世界観を知ってもらうためのコミュニケーションツールになるんじゃないか?」と思い始め、当事者ではない第三者に向けた方をターゲットにした「子どものお見舞い品」という切り口に切り替えました。

現在は「外見ケア用品」「コミュニケーショングッズ」「生活の彩り」という3ジャンルから選んでいただけるような形で、子どものお見舞い品のセレクトショップを運営しています。

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起業のきっかけを教えてください。

2年ほど前、WEB制作や企画書制作をフリーランスで始めた矢先に、息子が小児白血病を発症しました。

そのまま仕事をやめてしまおうかとも思いましたが、子どもたちも巻き込んでSTR企画のロゴを考えたので、事情を話していない状況でいきなり辞めてしまっては子どもたちの気負いになってしまうのではないかと考え、病室でできることから始めたのがきっかけです。

そんな中で息子の治療に必要なCVカテーテルという医療機器を収納しておくカバーを作るように病院から指示をされました。

市販されておらず、24時間付き添いをしなければいけない中で、ほぼ唯一の選択肢として親の手作りという状況に違和感を覚えました。同じ状況にある親御さんにもカバーを自作するのではなく購入したいという需要があるのではないかと思い、ニーズを確認しようと病院で息子に付き添いながらカバーを販売するECサイトを試しに制作したのが始まりでした。

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今後の展望を教えてください。

お見舞いというジャンルのマーケットを作りたいです。 楽天やアマゾンなどの大手ショッピングモールにお見舞いというカテゴリーがあっても、商品が十分でなかったり、ニーズとマッチしていなかったりします。「見舞う」という文化は、世界共通意識なはずですが、いまひとつフィーチャーされていない分野なので、日本人ならではのきめ細やかな気づきやサービスを世界に発信していきたいなと考えています。

また、プロジェクトの一環として、チャーミングケアラボという団体を立ち上げています。病気や障害のある子どもたちの外見的なケアやメンタルケア、それを支える保護者のケアにも目を向け、広く普及・浸透させようと啓蒙活動をしています。

治療ももちろん大切なのですが、家族が行なっている名もなきケアに「チャーミングケア」と名前をつけて、トータルケアとして看護学上の1つのジャンルになるように民間から様々なアプローチをしていけたらと考えています。

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インタビュー動画