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受講生

株式会社Crossdoor 大舘陽子

株式会社Crossdoor大舘陽子

家庭内IoTプラットフォーム事業

Crossdoorの事業内容を教えてください。

Crossdoorは、インターネットを通じ、家の外から、家庭内の家電をコントロールするサービスを提供しています。つまり、家の中にCrossdoorの端末を設置すれば、赤外線対応の家電(エアコン、照明、TV等)を、世界のどこからでも操作できるのです。
Crossdoorでは、サービス全体の構想を描いたうえで、端末の設計、生産管理、出荷、サーバー設計と構築、必要に応じてiOSアプリやandroidアプリ、ユーザーサポートまでを幅広く担当しています。

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2011年にサービスを開始した当初は、一般ユーザー様に直接端末を販売していましたが、近年では、一般ユーザー様への直接販売は停止し、Crossdoorとパートナーシップを結んだ企業様に、自社の製品やサービスと併せて、Crossdoorの端末を一般ユーザー様へ販売いただいています。パートナー企業様は大企業様が多く、サポート体制も万全ですので、ユーザー様も安心して端末を購入していただけると考えています。

パートナー企業様がCrossdoorと提携するメリットは、一般家庭における家電等の操作記録をデータで取得できる点です。こうしたデータは、新たな価値やサービスを開発・提供する材料として活用いただけます。また、パートナー企業様と共に研究開発もさせていただいており、様々なサービス検討をしています。

起業のきっかけを教えてください。

Crossdoorは、2011年に創業した学生ベンチャーが起点で、私自身は創業メンバーではありません。創業から数年たち、創業メンバーが徐々に会社を離れる中、閉業という選択肢もありましたが、ユーザー様もいらっしゃったことや、会社を存続させたい思いもあり、サービスの生みの親である市東と再スタートを切りました。

私は元々エンジニア出身だったことからか、自分で作った製品を非常に大事に思っていました。ですから、世の中に感謝される製品を作り、適正な金額で販売したいと考えていました。また、私は家電が好きで、当時IoT製品は高額だなと感じていたところ、Crossdoorの前身の会社に出会い、事業に賛同して合流させてもらいました。

こうした背景から、Crossdoorでは自社製品の品質や顧客ニーズとの適合性を重視しています。技術力とは問題解決力、顧客の問題解決に繋がらなければ意味がない、というポリシーのもと、技術者にもエンドユーザーの生の意見を聞く機会を多く提供しています。

今後の展望を教えてください。

今後は、製品をより多くの人に使って頂けるよう事業拡大したいと考えています。家庭内のサービス充実だけでなく、例えば、大容量電力を使うホテルやビルの管理に、Crossdoorの製品をお役立て頂けるのではと考えています。また、経営陣が新製品の開発等の構想にかける時間をもっと創出したいとも考えています。 これらを実現するためには、今後事業や組織が拡大しても、経営理念やモノ作りへの思いが社内にきちんと浸透し、お客様に満足頂けるサービスを提供できる体制作りが必要と考えています。

ユーザー様が、Crossdoorサービスを使うことで、ご自身の時間が1分でも増え、その分楽しい時間が増えたり、生活が便利になったりすれば本当に嬉しいです。製品を通し、少しでもユーザー様のお役に立てればと考えています。

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