APT Women ACCELERATION PROGRAM IN TOKYO FOR WOMEN

受講生

ファモニィ株式会社 天沼幸子

ファモニィ株式会社天沼幸子

イベント型保育サービス『ママトコタイム』

ファモニィが手掛ける「ママトコタイム」について教えてください。

ファモニィは小さなお子様のいるママが子連れで安心してお出かけできるよう、お出かけ先の店舗でお子様をお預かりする「ママトコタイム」という無料の託児サービスを提供しています。具体的には、ママが美容院や整体院などの店舗に一緒に連れて行ったお子様を、その場でプロの保育スタッフがお預かりするというサービスです。その間に、ママはゆっくりと美容院や整体のサービスを受けていただけます。

既存の一時託児サービスでは、託児所までお子様を連れていく必要があったり、また都内では特に予約がとりづらかったりと、サービスの利便性が必ずしも高いとはいえませんでした。一方で「ママトコタイム」では、ママが予約をした店舗でお子様をお預かりしますので、ママはお子様を託児所に連れていく必要もなく、直接店舗に足を運ぶことができます。

ファモニィは、B to B to Cのビジネスを展開していますので、我々の直接の顧客はママではなく、「ママトコタイム」を利用する店舗になります。店舗から託児料をいただいていますので、ママは無料で託児サービスを利用することができるのです。店舗での託児サービスは、他社でも提供されていますが、ママに無料でサービス提供をしているのは「ママトコタイム」だけであると認識しています。 店舗にとっては、お子様のいるママに継続的に店舗に通って頂けることや、新しい顧客獲得の機会に繋がることから、集客機会の拡大というメリットがあります。

起業のきっかけを教えてください。

ファモニィを立ち上げる以前に、美容院の予約に関するサービスを運営していました。その中で、美容院に行きたくても行けないというママが数多くいることに気づきました。具体的には、「美容院で子どもが泣いて迷惑をかけたらどうしよう」、「美容院での授乳やオムツ替えはどうしよう」、「休日は家族で過ごしたいので、美容院はできれば平日に行きたい」といったママの声がありました。また美容院側も、スタッフの人数に余裕がない等の理由で、お子様連れのママへの対応に不安を感じているとの課題を抱いていました。こうした双方の課題を解決するサービスを提供したいと思ったことが起業のきっかけです。

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また、店舗での託児業のテストマーケティングをしている最中に、私自身も子どもを授かり、子どもと過ごす時間を幸せに感じる一方、ママの大変さも身をもって実感しました。子育ては1年、2年で終わらないからこそ、ママが自分の時間を持って、笑顔でいられるようにという思いでこの事業を運営しています。

今後の展望を教えてください。

「ママトコタイム」は、ママからの満足度も非常に高いので、今後、ターミナル駅等の利便性の高い場所を中心に、利用店舗を拡大していきたいと考えています。将来的には、全国展開を視野に、まずは関東エリアの主要都市における店舗数の拡大を目指しています。そのためにも、「ママトコタイム」が、企業とママをつなぐタッチポイントとしてより上手く機能するよう、店舗でママにとって嬉しい情報を提供する等の取組みの検討を進めています。

加えて、店舗で働く女性従業員(例えばスタイリストや美容師の方)に対しても託児サービスが展開できないか検討しています。これによって、女性がより働きやすい環境づくりや、店舗や企業での従業員不足に少しでも寄与できればと考えています。

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