APT Women ACCELERATION PROGRAM IN TOKYO FOR WOMEN

受講生

株式会社ウィルモア 石川麻由

株式会社ウィルモア石川麻由

食品のアレルゲン情報を判別するアプリ
「アレルギーチェッカー」等の運営

ウィルモアの事業について教えてください。

ウィルモアは「アレルギーチェッカー」と「クミタス」の2つのサービスを展開しています。

アレルギーチェッカーは、商品に記載のバーコードにかざすだけで、アレルゲンを含むかがわかるスマートフォンアプリです。表示義務対象の「卵」、「乳」、「小麦」、「そば」、「えび」、「かに」、「落花生」の7品目に、「大豆」、「ごま」、「カシューナッツ」などの表示推奨品目20品目の計27品目のアレルゲンについて、確認をすることができます。

ウィルモアのデータベースには11万件超の商品(食品)情報が登録してあり(2017年11月現在)、この情報が元となり、アレルギーチェッカーを利用しアレルゲンチェックが可能となっています。また、アレルギーチェッカーではアレルゲンを含まないオリジナルレシピの検索もできます。

2つ目のサービスが「クミタス」で、特定の食物(現在はアレルゲン27品目)を含まない食品を探せて購入につながるwebサービスで、アレルギー児のママ、アレルギー患者さん、また、食事制限をしている方などに使って頂いています。たとえば「小麦を含まない」「パン」と検索すると、原材料に小麦不使用の米粉パンなどが表示され、今購入できるオンラインショップがどこかがわかります。

クミタスでは毎日アレルギーに関する情報を掲載しており、食品会社さんとの企画でアレルギー対応商品のキャンペーンなども実施しています。現在は、クミタスユーザーさんの半数がクミタス 記事ページをご覧になるために利用されています。

クミタス 記事ページ

http://www.kumitasu.com/contents/

2つのサービスをはじめた経緯を教えてください。

アレルギーチェッカーをリリースしたのは2011年です。日本人の4割は3歳までに何らかのアレルギーがあり、食物アレルギー児は10年間で約2倍となっているとの調査結果もあります。アレルギーは一部の人の困りごとではない現状ですが、アレルギーチェッカーのリリース当時はアレルギーの方向けのサービスはほとんどありませんでした。

食品の情報を1つ1つ確認しながらスーパーで購入することは手間がかかります。最近では増えてきましたが、アレルギー対応商品もまだ少なく、また購入できる場所も一部のお店など限られています。

食品情報の確認の手間を軽減し、食べられるか食べられないかの確認だけでなく、食べられるものが何かを、特定の食品メーカーの食品においてだけでなく、食品メーカーを横断して様々な食品でわかるようにし、アレルギーの方に食の選択肢をご提供したい、と考えアレルギーチェッカー、クミタスを運営しています。

今後の展開を教えてください。

商品点数をどんどん増やすのはもちろん、アレルギーチェッカーを訪日外国人の方のアレルゲンチェックに使っていただくよう準備しています。また学校給食ほかさまざまな展開を計画しています。

アレルギー以外にも活用可能な食品情報を保有していますので、ビーガン、ハラル、ダイエット領域での拡大展開も視野に、食品会社との提携やキャンペーンも増やしたりしながら、ウィルモアのサービスを色んなシーンで使っていただけるようにしていきたいですね。

12/07開催 第218回 観光・トラベル特集のモーニングピッチで登壇します。

http://morningpitch.com/theme/11175/

インタビュー動画